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東京都市大学等々力中学校・高等学校の授業プログラムが「被災地産J-VER 等を活用したカーボン・オフセット認証取得に係る事業者支援事業」に採択
〜大学・高校なども含め 教育機関初〜
東京都市大学等々力中学校・高等学校(東京都世田谷区、校長:原田 豊)では、中学の全学年を対象とするカリキュラム「土曜理数系プログラム」の「環境」の講座において、本校及び環境教育促進団体elsaが共同で行なっている校舎利用から排出するCO2(温室効果ガス)をオフセットする提案が、環境省の「平成24年度 被災地産J-VER 等を活用したカーボン・オフセット認証取得に係る事業者支援事業(第2次募集)」に採択されました。
“都市大等々力中高”では、中学校の全生徒を対象として「土曜理数系プログラム」を実施しており、その一つである「環境」の講座では、本校並びに東京都市大学(旧:武蔵工業大学)環境情報学部の卒業生を中心とした環境教育促進団体elsaの協力を得て、2年間にわたりプログラムを行っています。中学1年生では基本的な地球環境問題を知る授業、中学2年生では主にライフサイクル思考(LCT・LCA)を取り入れた授業を実施しています。
本オフセットの取り組みは、「環境」のプログラムで実施する13回の授業を対象とし、授業に伴う校舎利用(電気利用など)から排出するCO2をオフセットします。オフセットには被災地域から創出されたJ-VERクレジットおよび海外のCERクレジットを活用し、国内外のクレジットを活用することで地球環境問題の授業プログラムに沿った関係性学習と統合学習につなげます。地球温暖化対策としての環境貢献を行い、さらに、豊かな漁場の復興のため、森林保全を通じた被災地域復興支援のきっかけとして取り組みます。
この協力先は、東日本大震災の被災地域とインドのCO2削減プロジェクトとなります。
東京都市大学等々力中学校・高等学校では、国内外の環境保全活動への貢献を通じて、地球環境問題の授業プログラムに沿った関係性と統合学習を図り、地球温暖化対策と森林保全を通じた被災地域復興支援のきっかけとして取り組んでいきます。
(参考資料・語句説明)
【カーボン・オフセット】
ここで言うカーボンとは、二酸化炭素(CO2)に代表される温室効果ガスの総称であり、カーボン・オフセットとは日常生活や経済活動において避けることができないCO2等の排出について、森林整備などの環境保全活動に投資すること等により、排出される温室効果ガスを埋め合わせるという考え方です。
【カーボン・オフセット認証ラベル】
カーボン・オフセットの取組が、環境省の定めるカーボン・オフセット制度によるカーボン・オフ セット第三者認証基準を満たしていることについて、認証機関が認証し、付与されるラベルです。
【オフセット・クレジット制度を活用した復興支援に係る事業者支援】
環境省主催事業。被災地へのオフセット・クレジット(J-VER)を用いたカーボン・オフセットを通じた民間資金の還流と、当該取組を通じたカーボン・オフセットの更なる認知度向上を促し、復興支援・地域支援につなげるため、被災地産J-VERを企業・市民等がカーボン・オフセットに活用するための支援を行うもの。この事業は、カーボン・オフセットプロバイダーが認証取得を目指す事業者に対して、温室効果ガス排出量算定、情報提供ツール作成、認証マーク取得費用補助等の支援を実施。
【土曜理数系プログラム「環境」】
土曜理数系プログラムでは、様々な分野における企業のノウハウや先端技術を学べる時間としてカリキュラム化しており、中学校では学年全員が受講する土曜理数系プログラムに「環境」を創設。社会問題として見過ごすことのできない地球環境問題に対しても積極的に知見を有するべく「環境」の時間を設け、次世代を担う生徒に環境(自然と生きる)を考えさせることを念頭に置いたプログラムを実践しております。
「環境」の授業は2年間のカリキュラム構成となっています。全15回(45分×2コマで1回)で構成される本プログラムは中学1年生で基本的な環境問題(気候変動、地球温暖化、生物多様性、食料問題、ごみ問題、貧困問題 など)、中学2年生では、ライフサイクルアセスメント(LCA)の考え方を中心に携帯電話や給食システム、ペットボトルなど身近なものを題材にライフサイクル思考(LCT)の定着を目的にした授業を実施します。
※本講座の動画を下記URLで公開しています。
http://www.tcu-todoroki.ed.jp/program/index.html
【LCT・LCAを用いた環境教育促進団体 elsa】
武蔵工業大学(現、東京都市大学)環境情報学部の卒業生・現役生を中心にライフサイクル思考を導入した環境教育プログラムを展開する団体。2010年より本校の土曜理数系プログラム「環境」を担当。2012年3月現在、社会人15名と東京都市大学伊坪研究室の学生4名で構成。
【LCT・LCA】
LCAはライフサイクルアセスメントの略で、製品・サービスの原材料調達から廃棄までの過程で、環境中への影響を定量的に計算する手法のことです。また、LCAの考え方で、ものごとを捉えることをライフサイクルシンキング(LCT=ライフサイクル思考)と呼んでいます。
【関連するリンク先】
〜本件に関するお問い合わせ先〜
東京都市大学等々力中学校・高等学校
事務長:山崎
TEL:03-5962-0104