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東京都市大学 水素ハイブリッドトラックの開発に成功!

〜水素エンジンとモーターを動力源とする“水素ハイブリッドトラック” YouTubeで動画配信も開始〜

東京都市大学(旧:武蔵工業大学 東京都世田谷区 学長:中村英夫)では、30年以上にわたり水素燃料エンジンを搭載した自動車の研究を行ってきましたが、今回、新たに本学総合研究所所属 伊東明美准教授を中心に、日野自動車株式会社の協力のもと、既存のハイブリットディーゼルトラックをベースに、水素燃料エンジンを搭載した水素ハイブリットトラックの開発に成功いたしました。

水素ハイブリッドトラック   水素トラック2

水素燃料エンジンは、水以外の排出物を出さない環境に優しい技術として、化石燃料を使用するエンジンに代わり、トラックやバスなどの商用車での実用化が期待できる代替機関として注目されています。本学では、2009年4月に水素燃料エンジン搭載バスを開発、国内初の公道走行を実現しており、このバスによる実証試験等により明らかになった分析結果や課題を活かし、新たに水素エンジンとモーターを動力源とする水素ハイブリッドトラックの開発を行ってきました。

水素ハイブリッドトラック 上部  エンジン

今回、開発いたしました水素ハイブリットトラックは、日野自動車株式会社の日野デュトロ ハイブリッド(排気量:4,009cc)をベース車両とし、ハイブリッドシステムを採用することにより低速トルクを向上させるとともに、点火システムの変更により高回転時の出力向上と耐久性の確保を実現しました。同トラックは、ディーゼルエンジンを搭載するトラックと同等の動力性能を有し、宅配便や資源回収車等の幅広い用途に使用可能です。

2010年11月4日(木)に東京都市大学世田谷キャンパスにおいて、水素ハイブリッドトラックの完成を報道関係の皆様に披露いたしました。当日の概要及び車両の性能、技術等は以下のとおりです。


東京都市大学
【水素ハイブリッドトラック プレス発表 実施概要】


■日 時:2010年11月4日(木)10:00〜
■出席者:
本学 学長 中村英夫
本学 総合研究所 所長 永井正幸
本学 工学部長 片田敏行
本学 総合研究所 水素エネルギー研究センター 所長 高木靖雄
本学 総合研究所 水素エネルギー研究センター 准教授 山根公高
本学 総合研究所 准教授 伊東明美 他

■当日内容:
1.水素ハイブリッドトラックの性能や構造などの概要、完成までの経緯説明
2.水素ハイブリッドトラックの実車説明・フォトセッション


YouTube で動画配信中です(東京都市大学グループチャンネル)




東京都市大学 水素ハイブリッドトラック 仕様概要

■サ イ ズ:全長6290mm、全幅2195mm、全高2920mm
■排 気 量:4,009cc
■最大出力:93kW@2500rpm(126PS)
■最大トルク:320Nm@2200rpm
■圧 縮 比: 12:1
■車両重量:3640kg(積載重量:2000kg、車両総重量:5750kg)
■エンジン:ハイブリッドシステム搭載直列4気筒水素エンジン
■ベース車両:日野自動車製小型ハイブリッドトラック「デュトロ」
(ページ下デザイン図左側。右側は水素ハイブリッドトラック完成デザイン図)

【水素燃料エンジンバスからの改良点】
低速トルク不足をハイブリッドシステムにより解消
 トルク不足が感じられた低速域をモーターによりアシストすることで、力強い加速を実現。モーターに使用する電気は、ブレーキ時のエネルギー回生によりバッテリーに蓄積。
点火システムの変更により高回転時の出力向上と耐久性確保を同時に達成
 従来のトランジスタ式点火方式+対策ケーブルに変わりCDI方式を採用することで、バックファイヤを抑制し、高回転時の出力をより向上させることに成功。さらに耐久性が課題で あった対策ケーブルが不要になり、点火系の耐久性を大幅に向上。

  



〜本件に関するお問い合わせは、下記にお願いいたします〜
東京都市大学 社会連携課
TEL: 03-5707-0104(代)

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