2022年度事業報告書 学校法人五島育英会
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31ANNUAL REPORT 2022 五島育英会では、私立学校法第26条に基づき、教育活動に資するための収益事業として、東急自動車学校による自動車教習事業、および五島育英会ビル等の不動産賃貸業を運営しています。収益事業に関する会計は、学校の経営に関する会計から区分し、企業会計にあわせ、特別の会計として経理することとされています。 収益事業の営業収益は21億6500万円、営業費用は18億7600万円となり、営業利益は2億8800万円となりました。営業外収益・費用を加えた経常利益は3億1400万円となりましたが、学校会計繰入金を2億8300万円および法人税等を4000万円計上したため当期純損失は900万円となりました。 企業は利益の追求を目的としており、企業会計は損益を正しく計算し、利害関係者に財務状態や経営成績などの情報を提供するためのものです。それに対して学校法人は教育・研究活動を目的としており、学校法人会計は、公共性の高い学校法人が教育・研究活動を円滑かつ永続的に遂行するために、必要な校地、校舎、機器備品等の基本財産を自己資金で維持した上で、長期的に収支が均衡し、健全な財務状態となっているかを正しく把握するためのものです。維持するべき基本財産を「基本金組入額」として、その年度の収入から差し引いた額と支出との差額を「当年度収支差額」といい、これの収支均衡が求められていることが学校法人会計の特徴としてあげられます。(単位 : 百万円)(単位 : 百万円)■学校法人会計の特徴、企業会計との違い科目営業収益営業費用 人件費  一般管理費 営業利益営業外収益営業外費用経常利益学校会計繰入前利益学校会計繰入金税引前当期純利益法人税、住民税及び事業税当期純損失決算2,1651,876流動資産858固定資産1,018 有形固定資産288 無形固定資産26 投資その他の資産314314流動負債283固定負債31409収益事業元入金利益剰余金0科目本年度末5873,2152,1257053833,8022,6876283,316500△134863,802(注)減価償却額の累計額の合計額2,872百万円資産の部資産合計負債の部負債合計純資産の部純資産合計負債純資産合計収益事業会計損益計算書貸借対照表

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